在宅ワークの時間の使い方は、仕事を始める時間・終える時間・休憩時間を先に決め、集中する作業と連絡の時間を分けるのが基本です。通勤がない分、時間を増やしやすい一方で、仕事と私生活の境目があいまいになりやすいため、1日の予定を見える形にすると続けやすくなります。
在宅ワークの時間の使い方は「予定を先に区切る」のがコツ
在宅ワークでは、空いた時間に仕事をするのではなく、仕事・休憩・家事・プライベートの時間をあらかじめ区切ります。まずは、次の4つを決めましょう。
- 仕事を始める時間
- 集中して作業する時間
- 連絡や打ち合わせに対応する時間
- 仕事を終える時間
時間を区切ると、「次に何をするか」を考える回数が減り、仕事を始めるまでの迷いも少なくなります。
在宅ワークの1日のスケジュール例
以下は、勤務時間を9時から18時、休憩を1時間とした場合の一例です。実際の勤務時間や仕事内容に合わせて調整してください。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:30〜9:00 | 身支度、仕事場所の準備、当日の予定確認 |
| 9:00〜9:15 | メールや連絡の確認、優先順位の決定 |
| 9:15〜11:00 | 集中して進める作業 |
| 11:00〜12:00 | 連絡対応、軽い作業、打ち合わせ |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩 |
| 13:00〜15:00 | 集中して進める作業 |
| 15:00〜15:15 | 休憩、軽い運動、飲み物の準備 |
| 15:15〜17:30 | 作業の続き、確認、修正 |
| 17:30〜18:00 | 進捗の整理、翌日の予定確認、終了作業 |
集中力が必要な仕事は午前中や休憩後に置き、メール返信や資料整理などの作業は、集中作業の合間にまとめると時間を使いやすくなります。
仕事を始める前に、その日の作業を3つに絞る
仕事を始めたら、まず「今日必ず終える作業」を3つ程度書き出します。作業を増やしすぎると、どれも中途半端になりやすいため、重要度と締め切りを基準に優先順位を付けます。
- 締め切りが近く、遅れると影響が大きい作業を選ぶ
- 作業を30分から1時間程度の単位に分ける
- 作業ごとに開始時刻と終了時刻の目安を決める
- 急な連絡や修正に対応するため、予定を詰め込みすぎない
例えば「資料を作る」ではなく、「資料の構成を決める」「必要なデータを集める」「1ページ目を作る」のように分けると、取りかかりやすくなります。
集中する時間と連絡の時間を分ける
メールやチャットを常に確認していると、作業がたびたび中断されます。連絡を確認する時間を決め、集中作業中は通知を一時的に切る方法が有効です。
ただし、すぐに対応する必要がある仕事では、通知を切る前に関係者へ対応可能な時間を伝えておきます。連絡を確認する時刻を、午前・昼休憩後・終業前のように決めると、返信の漏れも防ぎやすくなります。
休憩は「仕事をしない時間」として確保する
在宅ワークでは、昼食中や短い休憩中にも仕事を続けてしまいがちです。しかし、休憩を取らずに働き続けると、午後に集中しにくくなることがあります。
休憩時間には、パソコンから離れて次のような行動を取り入れます。
- 席を立って飲み物を用意する
- 短時間歩く、肩や首を動かす
- 窓を開ける、外の空気を吸う
- 昼食を仕事場所とは別の場所で取る
休憩の終わりを決めておくと、休みすぎを防ぎながら気持ちを切り替えられます。
家事や私用は仕事の前後にまとめる
在宅ワーク中に家事を少しずつ行うと、仕事の集中が途切れやすくなります。洗濯や掃除などは、始業前・昼休憩・終業後のいずれかにまとめると、仕事との区切りを作れます。
家族と同居している場合は、仕事中の時間や声をかけてよいタイミングを共有しておくことも大切です。急ぎでない用事は、メモやメッセージにまとめてもらうと、作業中の中断を減らせます。
仕事を終える時間と終了の手順を決める
在宅ワークでは仕事場所から離れるだけでは切り替えにくいため、終業時の手順を固定します。次のように、毎日同じ順番で行うと仕事を終えた実感を持ちやすくなります。
- 未完了の作業を書き出す
- 翌日に最初に行う作業を決める
- メールやチャットの確認を終える
- パソコンを閉じ、仕事道具を片付ける
- 仕事場所を離れて別の行動を始める
未完了の作業を記録しておけば、仕事を終えた後に「あれを忘れていないか」と考え続けにくくなります。予定外の作業を頼まれたときも、終業時刻を延ばす前に、翌日の予定との優先順位を確認しましょう。
時間の使い方がうまくいかないときの見直し方
予定どおりに進まない場合は、1週間ほど実際の時間の使い方を記録します。予定ではなく、作業・連絡・休憩・中断にそれぞれ何分かかったかを書きます。
記録を見て、次の点を確認してください。
- メールやチャットの確認回数が多すぎないか
- 1つの作業にかかる時間を短く見積もっていないか
- 打ち合わせが集中作業の時間に重なっていないか
- 家事や私用で何度も仕事を中断していないか
- 休憩や終業後の時間まで仕事が続いていないか
原因が分かったら、予定を細かく詰めるのではなく、作業数を減らす、連絡をまとめる、予備時間を増やすなど、続けやすい方法に変更します。
在宅ワークで最初に決める時間
まずは始業時刻・昼休憩・終業時刻の3つを決め、その間に優先度の高い作業を配置してください。集中作業と連絡対応を分け、終業時に翌日の作業を1つ決めるだけでも、時間の使い方を整えやすくなります。







